平成15年度スーパーコンピュータワークショップ

第4回スーパーコンピュータワークショップを、平成16年3月4日(木)、 5日(金)に開催しました。

タイトル 「大規模・高精度電子状態計算に向けて」
日 時 平成16年3月4日(木)~3月5日(金)
場 所 岡崎コンファレンスセンター地図

 今回は、主に電子状態計算の分野でご活躍の方々を講演者をお呼びし、IntelやNECのメーカーの講習会も行いました。 問い合わせ・質問等は、ワークショップ担当宛てに ご連絡ください。

 以下より、メーカー及びセンターの講習会資料がダウンロードできます。

【Intel】

【NEC】

【センター】


「大規模・高精度電子状態計算に向けて」

 

 化学の分野で研究する上で、最近のPCクラスターの普及は、高速な電子状態計算を可能にしてきている。しかし電子状態計算の重要性が高まるとともに、より大規模で、かつ高精度な電子状態計算を、より高速に実行したいという研究者のニーズはますますと大きくなってきている。
計算科学研究センターでは、ここ数年の間、PCクラスターでは実行が困難な電子状態計算を、いかに実現可能にするかについて議論を深めてきた。また、それを実現するにあたって、来年度からは運用等の大幅な見直しを図り、いままでいろいろな制約があって利用が難しかった、大規模・長時間ジョブについて計算可能な環境を整備する予定である。
そこで、今後電子状態計算の分野において、どのような計算が可能、または必要になるか、将来展望・センターへの要望等を含め、本ワークショップで討論していただきたい。

- 講演プログラム -

3月4日(木)
座 長 : 森田 明弘 
13:00-13:10 Opening remarks 永瀬 茂(計算センター)
13:10-14:10 「Second Order Møller-Plesset Energies for Large Molecules」 Peter Pulay(Arkansas Univ.)
14:10-15:10 「タンパク質の電子状態計算」 北浦和夫(産総研)
15:10-15:30 Coffee break  
座 長 : 南部 伸孝 
15:30-17:30 Intel 講 習 会
「インテル・アキテクチャとHPCへの取り組み」
「インテル・コンパイラを用いた最適化の手法」
池井 満(インテル(株))
17:30-17:50 「新しい運用について」 水谷 文保(計算センター)
17:50-18:20 「Gaussian03の効率的な実行について」 南野 智(計算センター)
18:30-20:00 懇親会 (コンファレンスセンター中会議室)
3月5日(金)
 座 長 : 高見 利也
9:00-11:00 NEC 講習会
「IPFの高度なチューニングに関して
~AMBER, GAMESS, MOLPRO, MOLCASのチューニング方法及び内容~」
増田典雄、A. Amin、J. Fredin(NEC(株))
11:00-12:00 「金属錯体を含む複合分子の電子状態計算」 杉本 学(熊大院自然)
12:00-13:30 昼食  
 座 長 : 三浦 伸一
13:30-14:30 「大規模・高精度電子状態計算から何がわかるか-EDAによるアプローチ」 中井浩巳(早大理工)
14:30-15:30 「密度汎関数法によるナノ・バイオ物質での新現象」 押山 淳(筑波大物理)
15:30-16:30 「相対論的分子理論の最近の展開」 中嶋隆人(東大院工)
16:30-16:35 Closing remarks 岡崎 進(計算センター)

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