実行済ジョブの情報取得(joblog)
(最終更新日: 2024/6/5)
既に実行終了したジョブの情報は joblog コマンドで確認できます。引数無しで実行した場合には現在の年度に実行したジョブの ID (Job ID), jobtype (Type), 実行終了日時 (Finish), 実行時間 (Elaps), 利用 CPU コア数(#cpus), 利用 GPU 数(#gpus), ジョブの CPU 点数(Points)を表示します。以下に実行例を示します。(先頭の $ は入力しないでください。)
$ joblog
+---------+----------+------------------+-----------+-------+-------+--------+
| Job ID | Type | Finish | Elaps | #cpus | #gpus | Points |
+---------+----------+------------------+-----------+-------+-------+--------+
| 6174427 | vnode | 2024-03-27 10:15 | 00:20:24 | 64 | 0 | 15 |
| 6174451 | gpu | 2024-03-27 10:23 | 00:03:33 | 16 | 1 | 4 |
| 6174459 | gpu | 2024-03-27 10:31 | 00:03:00 | 16 | 1 | 3 |
| 6174467 | gpu | 2024-03-27 10:36 | 00:00:57 | 16 | 1 | 1 |
| 6174474 | gpu | 2024-03-27 10:41 | 00:00:50 | 16 | 1 | 1 |
| 6174507 | gpu | 2024-03-27 10:54 | 00:00:51 | 16 | 1 | 1 |
| 6174510 | gpu | 2024-03-27 10:56 | 00:00:05 | 16 | 1 | 0 |
| 6174511 | vnode | 2024-03-27 10:59 | 00:01:56 | 64 | 0 | 1 |
| 6174524 | gpu | 2024-03-27 11:16 | 00:03:37 | 16 | 1 | 4 |
+---------+----------+------------------+-----------+-------+-------+--------+|
以下のオプションが指定可能です。
オプション | 説明 |
---|---|
-d [日数] | 指定した日数以内に終了したジョブの情報を表示します。 -d 5 ならば最近 5 日以内に終了したジョブの情報を表示します。 |
-f [datetime] | 指定した日時以降に終了したジョブの情報を表示します(from)。 datetime の書式は YYYY[MM[DD[hh[mm]]]] です。 -f 20240405 ならば 2024/4/5 以降のものを表示します -f 202404051300 ならば 2024/4/5 13:00 以降のものを表示します。 |
-t [datetime] | -f と合わせて使います。指定した日時までに終了したジョブの情報を表示します(to)。 datetime の書式は YYYY[MM[DD[hh[mm]]]] です。 -f 20240403 -t 20240405 ならば 2024/4/3 から 2024/4/5 に終了したものを表示します。 |
-y [FY] | 指定した年度の情報を表示(例: -y 2023) |
--points-detail | CPU 点数を整数でなく実数値で表示するようにします。 |
-o [format] | 表示する情報を指定します。format はコンマ区切りのリストです。(下記参照) |
-o で有効な項目は以下のものです。デフォルトは joblog -o standard もしくは joblog -o jobid,type,finish,elaps,ncpu,ngpu,point となります。
- queue: キュー名
- jobid: ジョブID
- user: ユーザー名
- group: グループ名
- node: 計算に使われた最初のノード名
- Nodes: 計算に使われた全ノード名
- type: ジョブタイプ
- start: ジョブの開始時刻(YYYY/MM/DD HH:MM)
- Start: ジョブの開始時刻(YYYY/MM/DD HH:MM:SS)
- finish: ジョブの終了時刻(YYYY/MM/DD HH:MM)
- Finish: ジョブの終了時刻(YYYY/MM/DD HH:MM:SS)
- elaps: 経過時間
- cputime: 全 CPU 時間
- used_memory: 使用したメモリー量
- ncpu: 予約したCPU数 (ncpus でも可)
- ngpu: 予約したGPU数 (ngpus でも可)
- nproc: MPIのプロセス数 (nmpi, nprocs でも可)
- nomp: プロセスあたりの OpenMP スレッド数 (nsmp でも可)
- peff: 並列化効率
- attention: 非効率なジョブかどうか
- workdir: ジョブ投入時の作業ディレクトリ名(上位パスは表示しません)
- Workdir: ジョブ投入時の作業ディレクトリ名(PBS_O_WORKDIR に相当)のフルパス
- command: ジョブ名
- exit_status: ジョブの終了コード
- point: ジョブが使用したCPU点数
- standard: jobid,type,finish,elaps,ncpu,ngpu,point (デフォルト)
- (空文字): standard に読み替えられます(例: joblog -o ",Workdir")
- -(キー名): 指定した情報を表示しないようにします
- all: 全て
以下にいくつか例を示します。(先頭の $ は入力しないでください)
例0: 今年度に実行したジョブの情報を表示
$ joblog
例1: 最近 10 日以内に終わったジョブの ID, 開始日時、終了日時、点数を表示
$ joblog -d 10 -o jobid,start,finish,point
例2: 2023年度に実行したジョブの ID, 終了日時、点数、実行ディレクトリを表示
$ joblog -y 2023 -o jobid,finish,point,Workdir
例3: 最近 2 日以内に終了したジョブの全ての情報を表示
$ joblog -d 2 -o all
例4: 最近 10 日以内に終了したジョブの標準の情報 + 実行ディレクトリ
$ joblog -d 10 -o standard,Workdir
以下のように書いても同じ意味になります。
$ joblog -d 10 -o ,Workdir
例5: 今年度に実行したジョブについてジョブ ID とジョブタイプを除いた標準の情報 + 実行ディレクトリを表示
$ joblog -o ,Workdir,-jobid,-type