ジョブの待ち時間予測(waitest)

(最終更新日: 2024/4/10)

ccfep において waitest コマンドで実行開始時間が予測できます。各ジョブが walltime 一杯まで実行されるという前提の元で実行開始時間を予測します。そのため、細かな誤差を無視すれば waitest の出力は最悪予測になります。一方でジョブ種類に依存する優先度や振り分けの設定や救済措置等により後続のジョブに順番を追い抜かれる場合もあるので、確実性はあまり高くありません。

jobinfo -s で出力されるキューの空き状態なども確認した上でご利用ください。

基本形

キュー待ち状態にあるジョブの実行開始時間予測: (先頭の $ は入力しないでください)

$ waitest [jobid1] ([jobid2] ...)

指定したジョブスクリプトを投入した場合の開始時間予測:

$ waitest -s [jobscript1] ([jobscript2] ...)

実行例1: キュー待ち中のジョブ ID を指定する場合

(ターミナル上では緑や赤の色付けはありません。)

$ waitest 4923556
Current Date   : 2023-02-15 14:32:30
2023-02-15 14:32:30 ...
2023-02-15 16:40:44 ...
2023-02-15 22:26:07 ...
2023-02-16 00:43:43 ...
2023-02-16 03:03:11 ...
2023-02-16 05:58:00 ...
2023-02-16 11:34:12 ...
Job 4923556 will run at 2023-02-16 13:03:11 on ccc500.
Estimation completed.

実行例2: 実行前のジョブスクリプトを指定する場合

$ waitest -s vnode4N1D.sh vnode1N1D.sh

Job Mapping "vnode4N1D.sh" -> jobid=1000000000
Job Mapping "vnode1N1D.sh" -> jobid=1000000001

Current Date   : 2023-09-06 16:43:10
2023-09-06 16:43:10 ...
2023-09-06 18:43:42 ...
2023-09-06 21:19:19 ...
Job 1000000001 will run at 2023-09-06 21:39:34 on ccf013.
2023-09-06 22:02:09 ...
2023-09-07 01:02:14 ...
2023-09-07 03:34:18 ...
Job 1000000000 will run at 2023-09-07 05:28:07 on ccc428,ccc571,ccc356,ccc708.
Estimation completed.

(優先度や振り分けの関係で、大規模ジョブが小規模ジョブより入りやすいことがあります。)

実行例3: 一般的なサイズのジョブについての予測情報

一般的なジョブの種類については定期的に予測を行っており、その結果は以下のコマンドで確認できます。

$ waitest --showref

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